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プラセンタ療法
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プラセンタ療法について
    胎盤(プラセンタ)から抽出されたエキスの有効成分を、注射、内服などにより治療に用いる療法の総称を「プラセンタ療法」と言います。
 胎盤(プラセンタ)は、ヒトでは約10カ月の間に、1個の胚細胞をおよそ60兆個の細胞数(1人の赤ちゃん)まで増殖させて行くと同時に、赤ちゃん(胎児)の各種臓器や器官を一人前に作り上げて行きます。プラセンタはそのために生理活性物質を合成し、妊娠期間中胎児にそれらを与え続けます。
 プラセンタには、他の組織や臓器に含まれていない、様々な活性物質が総合的に含まれているのです。

【プラセンタ療法の歴史】
 プラセンタの治療への応用の歴史は古く、紀元前にまで遡ります。古代中国・秦の始皇帝が、不老長寿の薬に対する飽くなき渇望の中でプラセンタを使うようになったと伝えられています。その後歴代皇帝が不老長寿の薬としてプラセンタを用いるようになりました。

 漢方医学の世界では、プラセンタは漢方薬のひとつ、「紫河車(しかしゃ)」として認識されています。中国唐の時代に編纂された医学書「本草拾遺」の中で、プラセンタは「人胞」「胞衣」と呼ばれ、はっきり「薬」として扱われています。明の時代に著された「本草綱目」(李時珍著)の中では、プラセンタは「紫河車」の名前で紹介され、その有効性が述べられています。ちなみに「紫河車」の語源は、「紫」は「帝王」、「河車」は「魂の肖像」という意味を持ち、そこから「生命の源」を表します。その効能としては、「補気、養血、益性、安心(気を補い、血を養い、性を増し、精神的に安定させる)」などが挙げられます。つまり「紫河車」は滋養強壮、不老長寿の薬というわけです。
 
 中国の他では、韓国でもプラセンタは利用されており、1613年に発刊された韓国の代表的漢方医学書「東医宝鑑」(許浚著)の中に「紫河車」が登場しています。そしてこの「紫河車」の適応症として、「癲狂、健忘、胸騒ぎ、恍惚、恐怖、心神不安、多言不安」などが記載されており、主として精神科領域の治療に使われていたようです。日本でも江戸時代、加賀の三大秘薬の一つとして珍重された「混元丹」という薬に「紫河車」が含まれていたそうです。
 
 近代医学におけるプラセンタ療法は、1930年代旧ソ連・オデッサ医科大学教授のフィラトフ博士が「プラセンタの埋没療法(組織療法)」を行ったことに始まります。埋没療法とは、「冷凍保存した健康な組織(皮膚や胎盤)を、皮膚の中に埋め込む療法」を言います。フィラトフ博士は胎盤(プラセンタ)の使用に対し、「プラセンタの作用は身体の諸機能を活発にするだけでなく、病態部分の治療を促進する作用が強い」と、その有効性を報告しています。
 
 その後フィラトフ博士の実績に触発された旧ソ連の医師たちは、この埋没療法を実践し多くの研究報告や論文を発表しています。日本の医師たちもこの影響を受け、1950年代頃よりプラセンタ埋没療法を始めるようになります。その薬効の素晴らしさから、さらなる普及のため、埋没療法よりも簡単で安全にできる方法を模索するようになり、開発されたのが今日のプラセンタ注射薬です。


【プラセンタの有効成分】
 胎盤(プラセンタ)にはペプタイド、アミノ酸、タンパク質、脂質、糖類などの主要な栄養素の他に、多種類の酵素、ビタミン、ミネラル等が含まれ、さらに微量生理活性物質(核酸や成長因子)も数多く含有されていることが認められています。また、その「胎盤力」と言うべき有効性から考えると、いまだ知られていない多くの有効成分の存在が考えられています。
 ただ、これら有効成分はそれぞれ単独では期待通りの効果がでないであろうことは容易に推測されます。それはちょうど漢方薬のように、成分のバランス(漢方薬では構成生薬のバランス、例えば桂枝湯なら桂枝・芍薬・甘草・大棗・生姜の五味が4対4対2対4対1の割合で配合されている)が大きな意味を持っているものと考えられます。


【プラセンタの効果】
 プラセンタは、多くの研究者によって、様々な薬理作用のあることが明らかにされています。
  ★ 基礎代謝向上作用(基礎代謝を高め、細胞や組織の働きを促す)
  ★ 細胞賦活作用(細胞の代謝を促す)
  ★ 呼吸促進作用(呼吸を促す)
  ★ 血行促進作用(血液循環を促す)
  ★ 造血作用(血液の生成を促す)
  ★ 疲労回復作用(疲労の回復を促す)
  ★ 血圧調節作用(血圧を調節する)
  ★ 自律神経調節作用(自律神経を調節する)
  ★ 内分泌調節作用(ホルモンの分泌をt調節する)
  ★ 免疫賦活作用(病気に対する抵抗力を高める)
  ★ 活性酸素除去作用(活性酸素を除去し酸化を防ぐ)
  ★ 抗突然変異作用(突然変異を抑える)
  ★ 創傷回復促進作用(損傷した組織の修復を促す)
  ★ 抗炎症作用(炎症を抑える)
  ★ 抗アレルギー作用(アレルギーを抑える)
  ★ 体質改善作用(体質の改善を促す)
  ★ 強肝作用・解毒作用(肝臓の働きを高める)
  ★ 妊婦の乳汁分泌促進作用(妊婦の乳汁分泌を促す)
  ★ 食欲増進作用(食欲を促す)
  ★ 精神安定作用(精神を安定させる)

 病気に打ち克つ自然治癒力は、自律神経系・内分泌系・免疫系の三つのシステムによって維持さてていることがわかっていますが、プラセンタはこれらのシステムを調整したり活性化する薬理効果を備えています。さらに言い換えれば、プラセンタには一つ一つの細胞に芯から活力を与え、細胞の不調や変調を防御・治癒する機構が備わっている、と言えます。


【具体的な治療法について】 
 プラセンタ注射は、「更年期障害」「乳汁分泌不全」「肝機能障害」については保険診療が認められています。上述しましたように、プラセンタ注射にはそれら以外にも、免疫性疾患(リウマチなどの膠原病)、アレルギー性疾患、美容やアンチエイジングなどに幅広く治療応用が可能ですが、これらの場合は保険診療はできず自費診療となります。

*自費診療の場合:1A(アンプル)1030円

 具体的な治療法としては、当院では(患者さんの症状にもよりますが)最初の1〜2ヵ月は週に2〜3回、皮下または筋肉内に注射します(1回2cc)。肩こりや腰痛等身体の痛みの強い方の場合は、経穴(つぼ)や阿是穴(圧痛点)に注射することもあります。その後症状が改善して来るに連れ、ご本人と相談しながら投与間隔を空けて行きます。


【副作用について】
 年間延べ4万回以上、10年以上にわたりプラセンタ注射を行っている東京・吉田クリニックの吉田健太郎先生の御報告では、今までに重篤な副作用の発現は一度もありません。非常に安全性の高い注射薬と言えます。ただ、注射部位の疼痛・発赤等の局所の副作用の他、まれに悪寒・発熱・発疹等が起こることがありますので、その場合は医師の方までお申し出下さい。
 また、プラセンタ注射には自律神経や中枢神経の緊張やストレスを緩める作用があることがわかっています。特に緊張やストレスの強いお仕事の方は、注射の後に眠くなることがあります。また、免疫能が亢進すると「だるさ」を感じることがあります。このだるさは数日間持続することがありますが、その後は消失しますので継続して注射しても問題ありません。


【参考・引用文献】
 「プラセンタ療法と統合医療」(たま出版・吉田健太郎著)
 「体にやさしい実践プラセンタ療法」(東洋医学舎・吉田健太郎他著)
 「プラセンタ医療の現場から」(現代書林・景山司著)
 「プラセンタ療法実践医の証言」(現代書林・五十嵐大和他著)
 「日本胎盤臨床研究会研究要覧」(第1号〜第3号)
 (株)UTP プラセンタ療法パンフレット
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