アルファリポ酸は、別名チオクト酸と呼ばれ、かつてはビタミンB群の一つとされていましたが、その後体内で作られることが分かり、ビタミンの仲間からは外されました。
アルファリポ酸は主に細胞内のミトコンドリアを活性化する作用があり、糖(ブドウ糖)のエネルギー変換効率を上げる働きと、活性酸素抑制による強力なアンチエイジング(老化防止)効果があります。特にアンチエイジング効果で言えば、アルファリポ酸にはビタミンCやビタミンEの400倍の抗酸化力があり、強力に活性酸素の増加を抑制し、細胞の酸化を防ぎます。更に特筆すべき特徴としては、アルファリポ酸は水にも脂にも溶ける性質(水溶性と脂溶性)があるため、体の隅々の細胞まで(脳にまで!)行き渡ることができる、ということです。したがってアルファリポ酸は、活性酸素によるあらゆる臓器・組織の障害に対して、これを阻止・軽減することが期待できます。
こうした特性が認められ、ドイツをはじめヨーロッパ地域では糖尿病性神経障害に対して保険診療の薬として認可されています。
それ以外にも、強力な抗酸化作用に着目して、慢性関節リウマチやSLEなどの自己免疫疾患、パーキンソン病やアルツハイマー病などの難治性神経疾患、慢性肝炎や肝硬変などの肝臓病疾患、様々なガンに対する代替医療として応用されてきております。その特性上、美容の分野にも広く使われてきております。
当院では主に米国やヨーロッパで使われている高容量のアルファリポ酸(Thiogamma300mg、600mg)を用いた点滴療法を行っております。御希望の方は医師の方まで御相談下さい。
アルファリポ酸点滴には健康保険は使えません。自由診療となります。